Dec 26, 2018

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h u c k l e  b e r r y 
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ハックルベリー


ハックルベリーは幾つかの色を含んでいました。
その見た色からは想像しない、ブルーベリーに似ているけれど同じでない。
もっと含みのある、艶と、たくさんの色の交ざり合うひとつの色。

みえない色はたくさんあって、みようとすればみえる色がある。
理解したいと思うと、ずっとその繰り返しです。

自分を透かしてみえる興味と切り離したかった色。
色にならないという色。
氷が融けた水と氷水とが似ても似つかないような。

ハックルベリーはジャムになりました。ハックルベリー・フィンとは違うのです。
フィンは川で色に気づき、それは自然は社会から遠いところにあると感じさせられました。
それは一見、自由に思うかもしれないけれど自由ではなかった事。その中で葛藤し続けている事。
でも、何よりもその場所の空気は不意に人を自由にしてくれます。
そう感じる瞬間が、この場所で、今年もあって、
嬉しかった。

もうすぐ一年が終わります。





Aug 31, 2018

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W e a t h e r s i d e 
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「さらされた場所」についてのAndrew Wyethの言葉


私はこの家が、とても長くはもたないだろうと思っていたので、単にこぎれいな肖像ではなく、
自分の財布に入れて、眺めるために持ち歩いていても楽しいような、本当の意味での肖像画にしたかったのである。
私はこの絵を純粋に私のためだけに描いた。
このもろく、からからに乾燥した骨のような家が、この世から消えていくのもそう遠い日のことではないと感じていた。



すべては移り変わる。決して立ち止まりはしない。





Jun 18, 2018

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h a d  a  d r e a m
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夢をみた


夢をみた。
それを叶えるために何かを考えたり、努力したり、何もしているわけではないけれど、
そんな、薄い色で、そっとしたようなものが夢なのかもしれません。



よい「時」は、求めたり委ねたりするものではなくて、
誰でもその「時」への可能性をもっていることをまた思った雨の日。



Jun 4, 2018

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P r a i r i e
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草原


草原のような
太陽が沈む頃の 草原のような
瑞々しく  少し揺れるようで   風が吹いて草の音がする  広くて、とても広くて 匂いがあって 空があって 静かに終わっていく
そこへ黒種草  金蓮花を添えたような。
色褪せる色。縁取りしかはっきりしない時間に。一皿の話。


手紙が届いていました。モネのウォータールー橋の絵葉書です。
3年前のある1日の話。一緒にいた場所、そこで食べたものが書いてありました。
私はそれでその1日の、温度とか明るさとか、花びらが散っていた事とか、心にあった事とか、話した話を身体中で思い出して、
それから葉書をくれた人が今どんな気持ちなのか想像できて、多分それはあっていると思う。
その人と一緒にパリに行った事があって、ずっと一緒に考え続けている事に頷けた時、また一緒に行こうと話していた事、
そのパリはロンドンでもいいなと葉書を見ながら思った。もう変わってしまった橋だけどみえるのではないか。
もしそう話したら、「凄くいいと思う」と言うと思う。

過去を思い出して今が変わった事。





Jan 5, 2018

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H a p p y  n e w  y e a r
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