Nov 20, 2016

te



T i m e
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冬の日の時


そこにクリスマスの景色はまだなくて、男の子がひとり聖書を読んでいました。
男の子より小さい女の子と大きな朱色のストールをふたりでひとりのように片方の肩づつにかけて

そこへ立っていました。



寒くなってきて窓が時々曇ります。

鳥は羽を落とした。




Nov 7, 2016

te



p u p a
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蛹をつれてきてしまったみたい。
ここにこのままでいいのでしょうか。何の蛹かもわからないのに。





te




R o s e
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薔薇二曲

「 薔薇の木に  薔薇の花さく  なにごとの不思議なけれど 」  北原白秋の詩



小さい紫色のバラ科の花を拾った。
随分前に山から花壇に、小さくて風で散ってしまいそうな白くて薄い花弁の野薔薇を植えたけれど、
咲くまでには何年もかかるのでしょう。
ここになくて、在るふたつの薔薇の話。
不思議の国のアリスでトランプは、「薔薇の花を赤く塗ろう」と歌っていたのを思い出しました。

ずっと迷ってやめていたけれど、野薔薇の曲を流してみようと思った。
去年の秋にずっと聴いていた曲です。