Feb 15, 2019

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y o i n o m i 
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宵の実


思い返してみれば隙間の時間を名付けているのだから、
そういった時のある場所である事は最初からそうだったのかもしれません。
流れるような時間の中にある隙間のような時間は特別で、それは時間ではないのかもしれません。
「いつ」というような事はなくて不意の事。
待ち遠しく思ったりするような楽しみもないし、望むような事でもなく、むしろ最初は戸惑うのに、
幸せのような気持ちに最後は心がそっとあるのです。
その時、
人のまなざしはとても特別なまなざしです。

隙間の時間の空を見かけた時に思い出してもらえるでしょうか。
この場所が目には見えなくなっても隙間の色をみて思い出した時に身体中が幸せのような気持に掬われるでしょうか。
いつもみているのはその事でした。
小さな中の時間を動かすために、ひとつひとつ、とても深く考えるけれど、
それらが動き出した時間の中では目の前の沢山の事は透けていて、
見つめているのはただ、その事です。